カードと言えば、カードゲームももちろんその範疇に含まれます。ただ元々は単にゲーム用として生れたものなので、デザイン的に特に魅力的ではないものも中にはあります。しかしトランプカードのデザインなどはそのシンプルさとバリエーションの豊かさで人々を魅了していますし、また日本にも花札という伝統的なカードゲームがあり、このデザインは浮世絵のように単純化され、そして洗練もされていて、非常に日本的ということで世界中で人気があります。他にも日本には百人一首というものもあり、こちらも書かれている歌とは関係なく、見た目の美しさでコレクションする方がいるくらい、デザインカードとしても人気があります。
そして現代でもゲームのために作られたとはいえ、デザインカードとしても秀逸な幾つものゲームが存在し、それらのゲームのレアなカードに関しては、非常に高価な物が存在するまでになっているのです。ここではそういった美しいデザインを誇るカードゲームを紹介して行きます。
マジック:ザ・ギャザリング
1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲームであり、また「最もよく遊ばれているトレーディングカードゲーム」としてギネスの世界記録として認定を受けているのがこの「マジック:ザ・ギャザリング」です。世界中で人気を博するゲームで、大会によってはなんと数千万円の賞金が出ることもある、それほどメジャーなカードゲームなのです。中世ファンタジーの世界観をベースにしたこのゲームは、カードのデザインももちろんファンタジー色溢れるものです。クリーチャーと呼ばれる架空のモンスターたちが、緻密な美しいデザインによって描かれています。これらをただコレクションするだけでも、このマジック:ザ・ギャザリングを楽しめることは間違いありません。もちろんルールを覚えれば、楽しさは倍増です。またこのゲームで最も高価なカードと言われる「ブラックロータス」は、インターネットオークションサイト「eBay」でなんと約1900万円で落札されたことがあるとのことです。
遊戯王OCGデュエルモンスターズ
日本初のカードゲームと言えば、もちろんこれ「遊戯王OCGデュエルモンスターズ」です。幼少期に一度は遊んだことがある、という方も多いのではないでしょうか。日本にトレーディングカードゲームという文化を定着させた立役者であり、そしてやはり美しいデザインのカードも多く、こちらもただ集めるだけでも十分に楽しめるカードゲームです。またマジック:ザ・ギャザリング同様、高額なカードは100万円を超えるものも存在します。